【株式市場】先物にヘッジ売り出て「棹尾の一振」不発だが材料株は活況

◆日経平均の終値は1万7450円77銭(279円07銭安)、TOPIXは1407.51ポイント(17.16ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億6698万株   30日(大納会)後場の東京株式市場は、日経平均が次第に軟調の度を強め、本日の安値になる1万7450円77銭(279円07銭安)で大引けとなった。2日続落。ギリシャの政局混迷、ユーロ安への懸念、ロシアルーブルの波乱などを受け、年末年始の休場中に異変が発生した場合のヘッジとして日経平均などの先物を売り建てておく動きが強まった。昨年、一昨年の大納会は2年続けて終値がその年の高値になったが、今年は「棹尾の一振」(とうびのいっしん)もならなかった。   ただ、主な株価指数の中では新興市場の日経JASDAQ平均が堅調で3日続伸。また、LEIT(不動産投信)指数は年初来の高値を更新した。   トヨタ自動車 <7203> や日立製作所 <6501> などが安かったほか、ソニー <6758> は米ソニー・ピクチャーズの映画好調と伝えられたもののユーロ安・円高が逆風とされて下落。ロシア関連株とされるJT <2914> も安い。   ただ、その分、材料株の個別物色は活発で、東証1部昇格から約1か月を経て本日の終値でTOPIXに採用される一正蒲鉾 <2904> とOCHIホールディングス <3166> が大幅続伸となり、9月上場のFFRI <3692> はサイバーテロ対策の重要性が増すとの見方で後場一段高となりストップ高、キャリアリンク <6070> (東2)はマイナンバー制度に期待などとされて急反発となり、上場7日目のサイジニア <6031> (東マ)、同4日目のエクストリーム <6033> (東マ)はストップ高となった。   東証1部の出来高概算は16億6698万株(前引けは8億89万株)、売買代金は1兆6172億円(同7034億円)。1部上場1859銘柄のうち、値上がり銘柄数は461(同696)銘柄、値下がり銘柄数は1261(同984)銘柄。   また、東証33業種別指数2業種(同9業種)が値上がりし、値上がりした業種は、繊維製品、空運、のみだった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日経平均の終値は1万7450円77銭(279円07銭安)、TOPIXは1407.51ポイント(17.16ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億6698万株。
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2014-12-30 16:30