今週の為替相場見通し(2015年1月5日-)=為替王
2015年の為替相場は、日本がお休みだった先週から早速、いろいろと気になる動きが生じています。まず米ドルについて。年末に一時1ドル=118円台へ急落する場面もありましたが、新年早々、力強く円安方向へ値を戻し、120円台を回復しました。今年もやっぱり円安かと思わせるような値動きだと一般的には思われがちですが、チャート分析においては、上値が重たい印象もあります。今週の具体的なポイントは120円台後半。その水準が上値抵抗帯になっており、円安の動きが抑えられやすいです。もしその抵抗帯をブレイクするようなことがあれば、先月の円安ピーク(121円台)を更新して、少なくとも122円から最大123円台へと急進する可能性が高まります。
ただ現時点で、その兆候が出ているわけではなくて、方向性は引き続き、どちらかというと下向きとの判断になります。現時点では昨年後半からの急速な円安局面が二番天井をつけて円高へ戻る展開をメインシナリオとして想定しています。一方、前者のシナリオ(抵抗帯をブレイクして円安が進む)でも、そのターゲットが今年始めのピークとなってその後しばらく円高に戻ることも想定されます。つまり、ここから少し下り坂に入るか、もう一段上がってから下がるかといった状況ではないかと思われます。
ユーロ米ドル、ポンド米ドル、豪ドル米ドルについては先月から大幅に下落しそうだと警戒してきました。ユーロ米ドルについては「1.20の大台割れへ」、ポンド米ドルについては「最大で1.51~1.50台突入」、豪ドル米ドルについては「最大で0.80台あたり」と予想してきましたが、いずれも、ほぼ予想通りになっています。対円相場については、ユーロ円がとりあえずの下落ターゲット1ユーロ=144円台まで先週下がってきましたが、さらに大きな下落ターゲット(141円台から最大140円割れ)に向かうかどうかといったところが注目されます。(執筆者:為替王)
2015年の為替相場は、日本がお休みだった先週から早速、いろいろと気になる動きが生じています。まず米ドルについて。年末に一時1ドル=118円台へ急落する場面もありましたが、新年早々、力強く円安方向へ値を戻し、120円台を回復しました。
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2015-01-06 09:00