「日本車は安全性が高い」と中国メディア  ネット上の「風評」を否定!

 中国メディアの捜狐汽車は4日、尖閣諸島(中国名:釣魚島)や歴史問題をめぐる日本と中国の対立が表面化して以来、中国のインターネット上では日本車について「安全性に劣る」などとする噂(うわさ)が広まったと伝えた。  記事は、日本車の安全性に関する噂について「どのような内容の噂があり、一体どの噂が真実なのか」とし、「日本が嫌いだから日本車を買わない」というだけで理由は十分であり、事実を歪曲してまで他人を騙してはならないと主張した。  続けて、中国ネット上で一般的に見かける噂として「日本は一流の製品を自国内で販売し、二流品を欧米に輸出し、三流品を中国に輸出している」、「コスト低減のため日本車にはドアインパクトビームが存在しない」、「日本車は車重が軽く、衝突すると大破する」という3つを紹介。  記事はまず1つ目の噂の「日本は一流の製品を自国内で販売し、二流品を欧米に輸出し、三流品を中国に輸出している」について、自動車だけでなく、化粧品などさまざまな日本製品に対して同じ噂が存在するとしつつ、「日本を攻撃しているようで、実は中国人自身を貶める理論だ」と一蹴。続けて、中国国内で販売されている日本車のほとんどが中国企業との合弁会社が製造しているものであることを指摘したうえで「事実にそぐわない噂」と指摘した。  続けて、「コスト低減のため日本車にはリインフォースメント(内部補強材)が存在しない」との噂について、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の見解を引用したうえで、「衝突時に自動車の車体そのものの損傷を減らすための構造であり、車内の人間を保護するための構造ではない」と紹介。  さらに、近年では日本車も「世論の圧力」によってリインフォースメントを採用するようになっているとしつつ、結局はこの噂についても「安全性とは関係がなく、事実ではない」と結論づけた。  また記事は、3つ目の噂である「日本車は車重が軽く、衝突すると大破する」についても、鋼板が厚く、頑丈で重い車のほうが安全に思えるかもしれないと前置きしつつ、「自動車においてはそうではない」と指摘。  現代における自動車は「クラッシャブルゾーンで衝突エネルギーを吸収し、セーフティゾーンを頑丈にする」という安全設計が一般的だとし、車重においても軽いほうが制動距離が短くなり、衝突エネルギーも小さくなるため相対的に安全性が高いということになると指摘。中国のネット上で広まっている日本車の安全性が劣るとする噂についてすべて否定した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) lacost /123RF.COM)
中国メディアの捜狐汽車は4日、尖閣諸島(中国名:釣魚島)や歴史問題をめぐる日本と中国の対立が表面化して以来、中国のインターネット上では日本車について「安全性に劣る」などとする噂(うわさ)が広まったと伝えた。(イメージ写真提供:(C) lacost /123RF.COM)
china,economic,japan
2015-01-06 09:30