中国人の消費行動は、「メンツ」に左右される=中国メディア

 中国メディアの大河汽車は5日、中国人にとって「自動車」と「メンツ」を切り離して考えることは不可能だと論じる記事を掲載し、メンツが中国人の消費行動に与える影響について「メンツが消費行動を左右している」と論じた。  記事は、多くの中国人は自動車を購入する際に価格のほかに「ブランド」を重視するだろうと指摘し、ある程度の予算がある場合は中国ブランドの自動車ではなく、外国ブランドの自動車を購入するに違いないと指摘。  さらに、中国ブランドの自動車では「品質に劣る」というイメージからか、「外出時にメンツが立たない」とされるケースがあると紹介。消費者が自動車の購入を決定するうえでの動機には各々のニーズや心理、性格などさまざまな要素がかかわってくるとしながらも、中国では「その車のロゴマークが消費行動そのものを左右するケースが多い」とし、まさにメンツが消費行動を左右しているとの見方を示した。  続けて、日本や韓国の消費者は自動車に対して「(中国とは)相対的に理性的な行動を取ることができる」としつつも、中国人にとって自動車は「単なる足」ではなく、社会的地位やプライド、さらにメンツなどと深くかかわる道具であると指摘。だからこそ、会社経営者や富裕層は高級車に乗ることで自らのメンツを立たせようとすると論じた。  また記事は、芸能界やビジネス界で影響力を持つ人物のうち、どれだけの人が中国ブランドの自動車に乗っているだろうかと疑問を呈したうえで、「自動車のロゴマークだけでなく、ナンバープレートですら自らの身分や富を象徴する道具になる中国において、中国ブランドの自動車では自らの成功を他人に見せつけることはできないのだ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの大河汽車は5日、メンツが中国人の消費行動に与える影響について「メンツが消費行動を左右している」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-06 09:45