WTI原油先物、5年半ぶりの安値から持ち直し 

 7日のスポット金は、3営業日続伸のあと小幅下落した。ドルの上昇及び米国株式の上昇に加え、同日公表された昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC・12月16-17日開催)議事要旨で、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利について現状維持の姿勢であることが示されたことを受け、代替投資としての金の買いが減退した。  FOMC議事録によると、大半の当局者は新たな政策ガイダンスについて、今年4月遅くよりも前の利上げの可能性が低いことを意味しているとの認識で一致した。数人は、インフレの低過ぎる状態が続く可能性について懸念を表明した。また、7日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均は1.2%高の17584.52ドル、S&P500種は前日比1.2%上げて2025.90で引けた。  7日のWTI原油先物は5年半ぶりの安値から持ち直し、米製油所での強い需要が背景となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計によると、米製油所稼働率は過去2カ月、90%を上回った。また、1月2日までの週間石油統計では原油在庫は-306.2万バレルと、前回の-175.4万バレルを下回ったことが市場のサプライズとなった。WTI原油価格は欧州時間帯でじり安となり、一時5年半ぶりの安値1バレル=46.82ドルを付けたが、NY時間で上昇に転じ、終盤では小幅高となった。  明日(9日)には、米労働省より12月の雇用統計が予定している。予測では非農業部門雇用者数は前月比で24万人の雇用増が見込まれており、失業率は5.7%と、2008年以来の低水準が予想されている。市場関係者から、明日(9日)に発表される米雇用統計が予想を上回る内容になるとの期待から、石油市場の地合いが改善した可能性もあるとみている。(情報提供:東岳証券株式会社)
7日のWTI原油先物は5年半ぶりの安値から持ち直し、米製油所での強い需要が背景となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計によると、米製油所稼働率は過去2カ月、90%を上回った。また、1月2日までの週間石油統計では原油在庫は-306.2万バレルと、前回の-175.4万バレルを下回ったことが市場のサプライズとなった。
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2015-01-08 11:30