日経平均は151円高スタート、ECB追加緩和期待と原油反発でリスクオン

 9日の日経平均株価は前日比151円64銭高の1万7318円74銭で寄り付いた。NYダウが320ドル超と大幅上昇したことを素直に好感し、きのうに続き国内市場は全面高。ECB(欧州中央銀行)による追加緩和期待や原油価格の反発を背景に、投資家心理が好転している。ただし、米雇用統計の発表も控えているうえ、国内では3連休前とあって、上値をどこまで試せるかに注目が集まる。  個別では、第1四半期の営業益が4割増で計画上ブレとなったファーストリテイリング <9983> や、14年11月中間期の営業利益予想を8割増額修正したパソナグループ <2168> などが上昇。中間期利益予想を上方修正したエヌ・ピー・シー <6255> や、ノバルティスに導出している2つの臭化物が米国で承認申請に進んだそーせいグループ <4565> も買われている。  半面、第3四半期は純利益が半減となったブロッコリー <2706> や、15年11月期は純利益14.5%増を予想したものの、外資系証券が投資判断を引き下げたキユーピー <2809> が売り優勢。弁当へのビニール片混入が明らかになったローソン <2651> や、扶桑薬<4538> や大塚製薬との契約終了を発表したオンコセラピー・サイエンス(OTS) <4564> も下落している。(編集担当:松浦直角)
9日の日経平均株価は前日比151円64銭高の1万7318円74銭で寄り付いた。
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2015-01-09 09:00