日中韓の「テレビ競争」  最新技術で「混戦模様」=中国メディア

 中国メディアの太平洋電脳網は8日、米国で開催中のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に出展している日中韓メーカーによるテレビを紹介する記事を掲載した。  記事は、毎年年初に開催されるCESは世界の各メーカーが最新の製品を展示する場であるとし、「業界の風見鶏になる」と紹介。さらに今年のCESでは日中韓のテレビメーカーが最新技術を詰め込んだ製品を展示したとし、まるで「混戦模様」だったと紹介した。  続けて、中国の電機メーカーである海信(ハイセンス)が次世代のULEDテレビを展示したことを伝え、「ハイセンスのULEDテレビはLEDバックライトによって画質を向上させる技術を用いており、色彩表現など画質におけるパフォーマンスは有機ELと遜色ないもの」と報じた。  また記事は、日本のテレビメーカーの代表として「シャープを取り上げない訳にはいかない」とし、液晶ディスプレイの雄だったシャープが「数年にわたる事業調整」を経て「CESに4Kテレビを超えるという意味の“Beyond 4K”シリーズを引っさげてきた」と報じた。  続けて、Beyond 4Kシリーズの画質の美しさは「確かに驚くべきものだった」とし、「シャープにとって4Kテレビは単なる過渡期における技術に過ぎなかったのか」、「Beyond 4Kこそ本当の未来だ」などと感嘆の言葉を綴った。  さらに、Beyond 4Kシリーズの画質は「相当細かく、いくら近づいても画素が見えないほどだった」と紹介、85インチのディスプレイも有機EL技術を採用しているものの、画質の美しさは量子ドットテレビに遜色なかったと報じた。  そのほか記事は、テレビ産業で世界をリードするのは韓国であることに間違いないとし、サムスンがCESに量子ドット技術を採用したSUHDテレビを展示したことを紹介。SUHDテレビは豊富で正確な表現による色彩を消費者に提供するとし、「従来のテレビより最大で64倍もの色彩表現が可能になった」と報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの太平洋電脳網は8日、米国で開催中のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に出展している日中韓メーカーによるテレビを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-09 09:15