8日のスポット金が続落、ドル高及び株高が背景
8日のスポット金は続落した。米国の強い指標によるドル高及び欧米を中心の株高を受け、安全資産として金の魅力が弱まった。
7日に公表された直近の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、今年4月までFRBが利上げを急いでいないことが判明したことで、市場に安心感が広がり、欧州と米株が上昇し、米主要3株価指数の年初来騰落率はプラスを回復した。NY時間序盤に発表された米国週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)によると、前週比で0.4万件減少の29.4万件。事前予想値の29.0万件及び前回値29.8万件とも下回った。指標を受け米国の景気回復期待感が高まり、ドルが買われた。
スポット金は欧州時間終盤に一時日中高値となる1216.00を付けたが、その後反落に転じ、1トロイオンス=1208.78ドルで引けた。安全資産としての金への資金流入が少なくなった一方、今週の大幅高を受けて利食い売りの動きも見られた模様。
8日のWTI原油先物はほぼ横ばいで終了。週間新規失業保険申請件数が改善したことに下支えされた。ただ、弱気筋は原油相場の一段の底値を模索しており、反発は短命に終わる可能性も高い。原油価格は終日49ドルを中心に揉みあいしていたが、NY終盤で一時47.88まで急落したものの、その後は上昇に転じ、1バレル=49.00ドルで引けた。
本日NY時間、米労働省より12月の雇用統計が予定している。予測では非農業部門雇用者数は前月比で24万人の雇用増が見込まれており、失業率は5.7%と、2008年以来の低水準が予想されている。指標結果によってドルが急激な変動を備え、商品市場も動きも注意したい。(情報提供:東岳証券株式会社)
8日のスポット金は続落した。米国の強い指標によるドル高及び欧米を中心の株高を受け、安全資産として金の魅力が弱まった。
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2015-01-09 11:45