金利上昇を想定した投資戦略=広木隆

 前々回のレポート(1月8日付け「ウィドウ・メーカーの消滅」)やその前の「甘く危険な香り」などで述べた通り、僕は長期金利が上がるだろうと予想している。では、金利上昇を想定した場合、個人にとってどのような投資戦略が考えられるだろうか。  それらのレポートの趣旨は、ようやくJGB(日本国債)のショート(空売り)が報われることになるだろう、というものだった。ならば、ストレートに国債を空売りすればよい。しかし、どうやって?長期国債の先物はある。ミニもある。通常は額面1億円が取引単位だが、ミニは1000万円とだいぶ敷居が下がる。しかし、個人で長期国債の先物取引をするひとはまずいないだろう。国債先物市場は完全に機関投資家のマーケットである。債券は価格変動が株式に比べて圧倒的に小さい。だから大きなロットで売買しないと儲からない。そんな大きなロットで売買できるのは機関投資家だけである。そもそも、国債先物の取引を個人投資家に提供している証券会社が少ないと思われる。マネックス証券では提供していない。   個人がJGBのショートに賭けるには…  (執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
前々回のレポート(1月8日付け「ウィドウ・メーカーの消滅」)やその前の「甘く危険な香り」などで述べた通り、僕は長期金利が上がるだろうと予想している。では、金利上昇を想定した場合、個人にとってどのような投資戦略が考えられるだろうか。
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2014-01-21 17:30