日経平均終値は30円高と続伸、手仕舞い売りで上げ幅縮小も底堅く推移

 9日の日経平均株価は、前日比30円63銭高の1万7197円73銭と3営業日続伸。連休前の手仕舞い売りに押されるも、終盤にかけて底堅く推移し、前日比プラスを維持した。朝方は、米国市場の大幅高を好感して国内市場はきのうに続き全面高で取引を開始。ただ、国内の3連休や米雇用統計の発表を控えて買い進む動きは少なく、上値の重さが意識されると手仕舞い売りが優勢となった。前場、後場にそれぞれ急落したことで、一時はマイナス圏に沈んだが、終盤にかけてプラスに回復し、底堅く推移した。  個別株では、7年ぶり営業益最高と報じられた川崎重工業 <7012> や、第3四半期はインバウンド消費の恩恵で大幅増益となった松屋 <8237> などが上昇。国内外証券が目標株価を引き上げたクックパッド <2193> も買われた。樹状細胞ワクチンの症例報告が英学術誌に掲載されたテラ <2191> や、中間期利益予想を上方修正したエヌ・ピー・シー <6255> はストップ高で引けた。  一方、国内証券が投資判断と目標株価を引き下げた東芝 <6502> や、15年5月期の業績予想を下方修正した三協立山 <5932> などが下落。外資系証券の目標株価引き下げが伝わったマツダ <7261> や、抗凝固剤エドキサバンは大型化に時間を要するとの見方が広がった第一三共 <4568> も売られた。  業種別では、情報・通信、保険、ゴム製品などが上昇した。一方、空運、金属製品、パルプ・紙は下落した。(編集担当:松浦直角)
9日の日経平均株価は、前日比30円63銭高の1万7197円73銭と3営業日続伸。
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2015-01-09 14:15