韓国の「背中」が見えてきた?  中国が技術分野で「猛追」

 中国メディアの環球網は8日付で、韓国国内で「技術分野で、中国に先行する差は2年以下になった」との見方が出ていると報じた。  記事は、韓国紙「中央日報」の記事を引用。紹介によると、韓国産業技術評価管理院は、産業における主要な分野十数種について、技術面で中国に先行する差は2年以下になったとの見方を示した。バイオ分野ではわずか0.7年、通信分野では0.9年、輸出型経済である韓国の“稼ぎ頭”である半導体や自動車でも1.5年の差になったという。  調査した主要技術142種のうち、韓国が世界最高レベルの技術を有しているのは、未来型船舶にかんするもの1種だけだったという。  また、韓国メディアの韓国聯合通信も「韓国が中国に対して優位なのは半導体とディスプレイだけだ。中国は技術面で、尋常ではない速度で追い上げている」と危機感をにじませる報道をしたという。  世界市場におけるシェア争いでは、すでに逆転現象が相次いでいる。例えばスマートフォンでは、華為技術(ファーウェイ)や聯想(レノボ)など、中国の主要メーカー9社の市場占有率は計31.3%で、韓国のサムスンと同LGの合計である30.1%を抜いた。自動車、造船など主要産業6種で、中国製品のシェアは韓国を抜いたという。  大韓商工会議所の李東根副会長は、韓国では「韓国の産業を発展させるのは、そう簡単ではない。産業の上昇期という『黄金の時期』は過去のものになりつつあるからだ」と述べた。  中国との競争については「中国の製造業は現在、いわゆる価格競争力と技術力を兼ね備えるようになった。韓国企業は新たな核心的競争力を獲得するために、新たな産業分野の発掘に力を集中せねばならない」との見方も出ているという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は8日付で、韓国国内で「技術分野で、中国に先行する差は2年以内になった」との見方が出ていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-09 16:00