今週の為替相場見通し(2015年1月12日-)=為替王
2015年の相場が始まった先週、「1ドル=120円台後半が上値抵抗帯になっており円安の動きが抑えられやすい」「円高ターゲットは118円台あたり」。このような予想がいきなりズバリ的中。円安の動きは本当に120円台後半でピタリと止まって、118円台まで円高になりました。先週金曜日夜に発表されたアメリカの雇用統計は良好な内容でした。
雇用者数はたくさん増えて(前月比+25万人)、失業率は下がって(5.6%とリーマンショック前の水準まで改善)、アメリカが景気回復して好景気に向かっていることは間違いありません。が、やはりそれよりもチャート分析において「方向性は下向き(円高)」「上値が重たい」などと連日申し上げておりましたように、昨年暮れとはまったく状況が違いますので、雇用統計発表後も上昇(円安)の動きは限定的で、力なく118円台に沈みました。
今週も、上値は重たく、方向性もやや下向きとの判断を維持します。大幅に円高になるリスクがあるわけではないのですが、今週は117円台が目処になると考えます。
ユーロ米ドル、ポンド米ドル、豪ドル米ドルについてはいずれも大幅に下落するとの予想がズバズバ的中しました。先週金曜日朝のブログ記事で、「そろそろ下落(ドル高)の流れは、全体的にもういいところまできている」と申し上げました。金曜夜は、その予想通り、すべて上昇方向(ドル安)へ反発しました。特に、豪ドル米ドルは、この半年の間に0.95から0.80台へと、底なしの下落が続いてきたわけですが、先週末はかろうじて0.82を回復。反発目処は0.83台後半~0.84台前半あたりと考えます。
ユーロ円については、先週金曜日に1ユーロ=140円台前半まで下がってきました。先週すでに大きな下落予想ターゲット141円台に到達して喜んでいたわけですが、これで調整が終わったとは言えず、まだもうひとつ先の「最大140円割れ」の可能性が残されている状況です。昨年末に「140円を割れて10月末の量的緩和実施前の今回の円安トレンドの起点に戻ることも現状すでにリスクシナリオとして出ています」と明言しました。もしもそうなったら日銀の面目丸つぶれですが、本当にそうなる可能性も十分に考えられると思います。(執筆者:為替王)
2015年の相場が始まった先週、「1ドル=120円台後半が上値抵抗帯になっており円安の動きが抑えられやすい」「円高ターゲットは118円台あたり」。このような予想がいきなりズバリ的中。
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2015-01-12 13:00