9日スポット金は二日ぶり上昇

 9日スポット金は二日ぶり上昇。この日発表された米12月雇用統計は予想よりも良い結果だったが、賃金の減少で早期利上げはないとの観測で、ドル及び米株とも下げ、金が買われた。  米労働省が9日発表した昨年12月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比25.2万人増加した(予測値24.0万人、前回値35.3万人)。失業率は5.6%(予測値5.7%、前回値5.8%)に低下し、08年6月以来の低水準だった。雇用者数は14年年間では295万人増となり、過去15年で最大の伸びとなった。ただ12月は平均時給が前月比で0.2%減の24.57ドルと、比較可能な06年以降で最大の落ち込みとなった。スポット金は雇用統計を受けて一時1トロイオンス=1222.97ドルまで上昇し、1220.66ドルで引けた。  9日のWTI原油は反落し、約5年ぶり安値付近で推移した。  世界的な供給超過に対し、石油輸出国機構(OPEC)が減産の気配をまったく見せないことから、原油相場は約5年ぶり安値圏で推移した。原油価格がどんなに下げてもは減産は計画しないとアラブ首長国連邦(UAE)駐米大使が述べた。  WTI原油はじり安となり、一時1バレル=47.15ドルまで下落したが、終盤では米石油掘削リグ稼働数の急減を受けて、下げ幅を縮小し、48.39ドルで引けた。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表したデータによると、9日までの1週間の同国石油掘削リグ稼働数は前週比61基減、1991年以来最大の減少幅だった。(情報提供:東岳証券株式会社)
9日スポット金は二日ぶり上昇。この日発表された米12月雇用統計は予想よりも良い結果だったが、賃金の減少で早期利上げはないとの観測で、ドル及び米株とも下げ、金が買われた。
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2015-01-12 17:15