え? そこ? 中国人が日本に来た時に感動する「意外過ぎるもの」とは?

筆者は職業柄、中国人の方を日本にお迎えする機会が多いわけです。経済が発展して自由も多くなり、世界に冠たる「金持ち国家」になった中国ですが、まだまだ「海外は初めて」、「日本に来るのは初めて」という方が大部分です。
そんな中国人を日本に迎えると、「えー! そんなとこに感動するの!?」とびっくりさせられる事が結構あります。
中でも一番驚いたのは、「自転車の車輪がなんであんなに綺麗なんだ?」と興味津々に質問をしてきた中国人の方が結構いらした事でした。私が直接質問されただけで7人、友人も含めると2桁を超える中国人の方が「同じ部分」に感動し、興味津々になった事はとてもおもしろくに感じられました。
中国(というか海外は基本的にそういう国が多いですが)は衛生に関する意識が低いのです。綺麗(きれい)好きな中国人は意外にもかなり多いのですが、街はお世辞にも綺麗とはいません。どうしても衛生観念、衛生に関する意識が低い人が多いので、公共の場所はどうしても汚くなります。おまけに黄砂の影響もありいたる所が埃っぽく、ビルの壁はいつでもすすけています。
日本では年中ビルの掃除をしている「高所恐怖症の人間には見るだけでも怖い作業」を見かけますが、中国ではめったに見かける事はありません。掃除のゴンドラ自体が存在しているのかすら怪しい所です。上海の浦東エリアという場所にある最先端オフィスビルは流石に外壁は綺麗ですが、そこ以外の場所に行くと日系のビルであっても「どうもすすけてる」という感じになります。
そんな状況ですから、言われて見てみると自転車の車輪のまあ汚いこと……。
普段は注視する事もない場所ですが、よくよく見てみるとホコリだらけでどこまでがタイヤでどこまでが金具の部分か見分けもつかないほど…そんな状況の中で育った人からみれば、整然と駐輪場に並んだ自転車の車輪は、まこと美しく映ることなのでしょう。
日本の良い所を見てもらおうおと色々準備している私からすると、「日本はどうですか?」とお尋ねした際に、「自転車の車輪がとにかく綺麗だ」と言われると些か拍子抜けしてしまうところもありますが、何とも異文化の面白さが溢れるエピソードだとはお思いにならないでしょうか?(執筆者:高橋 亮 提供:中国ビジネスヘッドライン)
筆者は職業柄、中国人の方を日本にお迎えする機会が多いです。経済発展して自由も多くなり、世界に冠たる「金持ち国家」になった中国ですが、まだまだ「海外は初めて」、「日本に来るのは初めて」という方が大部分です。
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2015-01-13 09:15