ゲームカード・ジョイコホールディンは高配当利回りや低PBRに評価余地、カジノ関連人気も
遊戯機器関連のゲームカード・ジョイコホールディンス <6249> (JQS)の株価はボックス展開だったが、足元で上放れの動きを強めている。今期(14年3月期)は大幅減益見込みだが、高配当利回りや低PBRに評価余地があり、1月24日召集の通常国会でカジノ関連法案が成立見通しとなれば動意付く可能性があるだろう。
パチンコ用プリペイドカードシステム首位の日本ゲームカードと、業界初のコイン型ICカードを採用したジョイコシステムズが11年に統合した持株会社である。パチンコ用カードユニットやパチスロ向けメダル貸機などの機器売上、カード収入、システム使用料収入が収益柱で、機器の主力は各台計数システムに移行している。
今期連結業績見通しは売上高が前期比17.6%減の326億円、営業利益が同83.9%減の4億30百万円、経常利益が同85.1%減の4億円、純利益が同89.4%減の1億70百万円としている。パチンコホールの設備投資マインド低下、パチスロ向けメダル貸機の入れ替え需要一巡などで機器販売台数が大幅に減少する。第2四半期累計(4月~9月)で利益は通期見通しを超過達成しているが、期初計画どおり第3四半期(10月~12月)以降に研究開発費が発生するとしている。なお2月5日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、昨年10月以降は概ね1500円~1600円近辺の小幅レンジでボックス展開だが、足元では12月25日の直近安値1497円から1月9日の1628円まで急反発する場面があった。レンジの下限から上限まで一気に駆け上った形であり、証券優遇税制廃止に伴う需給不安が後退してボックス上放れの動きを強めている。
1月21日の終値1557円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS11円92銭で算出)は131倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は3.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2930円54銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると、一旦割り込んだ13週移動平均線と26週移動平均線を回復している。高配当利回りや低PBRに評価余地があり、ボックス上放れのタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
遊戯機器関連のゲームカード・ジョイコホールディンス<6249>(JQS)の株価はボックス展開だったが、足元で上放れの動きを強めている。
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2014-01-22 09:00