中国のワケあり「携帯電話事情」・・・航空機内で「使用禁止」にする理由とは

 中国メディアの新京報は13日、中国の航空会社である中国東方航空の関係者の話として、中国政府・中国民航総局(CAAC)が現在、航空機内で携帯電話の使用を解禁するかどうかについて検討を行っていると伝えた。同報道に対し、中国のネット上では「解禁すべきでない」との声があがっている。  記事は、中国国内の航空会社は一律で「機内での携帯電話の使用を禁止している」と紹介し、機内モードでの使用すら禁止されていると紹介。  続けて、海外の一部の航空会社は携帯電話の使用禁止を強制していないにもかかわらず、中国の航空会社では一律で禁止となっている理由について、中国東方航空の関係者が「携帯電話をめぐる中国の事情は少々複雑であるため」と述べたことを紹介した。  続けて、中国東方航空の関係者の話として、「中国国内の移動体通信事業者がそれぞれ使用している周波数帯が異なるうえ、正規の携帯電話ではなく、山寨(偽物、パクリの意味)の携帯電話もあり、山寨携帯電話の機内での安全性が保障されていない」と紹介。さらに、乗客のマナーや民度もバラバラであり、乗客が機内モードにしてくれるか不明なため、一律で機内での携帯電話の使用を禁止していたとの見方を示した。  中国当局が航空機内での携帯電話の使用解禁を検討中であるとのことについて、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)での反応を見て見ると「安全な運航を考えれば携帯電話の使用なんてどうでも良い」、「人命が第一だ。解禁するな」など、機内での携帯電話使用を解禁すべきではないとの意見が多く見られた。  また、「取り返しのつかない問題が起きてからでは遅い。解禁は絶対に反対だ」など、近ごろ航空機の墜落事故が相次いでいることが背景にあるのか、解禁に賛同する声はほとんど見られなかった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新京報は13日、中国の航空会社である中国東方航空の関係者の話として、中国政府・中国民航総局(CAAC)が現在、航空機内で携帯電話の使用を解禁するかどうかについて検討を行っていると伝えた。同報道に対し、中国のネット上では「解禁すべきでない」との声があがっている。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,technology
2015-01-14 16:00