アーキテクツSJは続落も独自ビジネスモデルの再評価で直近IPO株人気に再燃余地

  アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(アーキテクツSJ) <6085> (東マ)は、85円安の3810円と続落し、今年1月17日につけた上場来安値3710円水準で底固めを続けている。ただ全般相場が、円安一服などで模様眺めムードを強めるなか、昨年12月18日に新規株式公開(IPO)された直近IPO株として同社株の下値には逆行高期待を高めて下げ過ぎ訂正買いが続いており、同社がネットワーク化している登録建築事務所が、デザインコンテストに入賞したことなどが、同社の独自ビジネスモデルの再評価につながり、フォローの材料となる可能性もある。 ■登録建築家が設計した木造2階建て住宅がコンテストに入賞   同社は、日本最大級の建築家ネットワークを運営し、実際に住宅、医療施設、マンション、店舗などを建設し住宅をリフォームする建築主に対して建築ニーズにもっとも適した建築家、優良工務店とを結び付け、良質な社会ストックの構築を実現している。登録建築家は2419人に達し、この建築家が、加盟建設会社が運営する全国185スタジオで個別相談や各種セミナーを開催、このASJアカデミーの会員は、前期末で2万2147人となっている。   この登録建築家では、堀部建築事務所(大阪府高槻市)の設計した木造2階建ての「上八万の家」(徳島県)が、「LIXILデザインコンテスト2013」に入賞したことを今年1月15日に発表するなど、良質な住宅ストックの提供をアピールしている。今後も、ASJアカデミー会員は、登録建築家が作成する基本プランを利用するプランニングコースを経て建築設計・監理業務委託契約を結び、設計が終了するとスタジオを運営する建築会社と工事請負契約を締結して工事に着工することになり、同社業容の一段の拡大につながる。   業績も好調で、今3月期は、売り上げ16億3700万円(前期比21%増)、経常利益2億6300万円(同48%増)、純利益1億5800万円(同50%増)、1株利益123.1円と予想している。 ■ダブルボトム形成が煮詰まり底値買いチャンスを示唆   株価は、昨年12月18日に公開価格2050円で新規株式公開(IPO)され、公開価格比2.2倍の4600円で初値をつけ5300円まで買い進まれ、下ぶれた3765円安値からは2日連続のストップ高を交えて上場来高値5390円まで1600円高した。年明け後はIPO人気の一巡で上場来安値3710円と売られ往って来いとなりダブルボトムを形成しているが、2月に入ると2月13日にはアキュセラ <4589> (東マ)がIPOされる予定にあることなどから、再びIPO人気が盛り上がる展開が想定される。底値買いチャンスを示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(アーキテクツSJ)<6085>(東マ)は、85円安の3810円と続落し、今年1月17日につけた上場来安値3710円水準で底固めを続けている。
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2014-01-22 09:45