イオン、15日発効の日豪EPAを3日間先取りした関税引き下げ豪州フェアを展開

イオンは2015年1月15日に日豪EPA(経済連携協定)が発効することを記念して、豪州からの輸入品の入荷より一足早く、牛肉やワインの関税引き下げのメリットを感じてもらおうと、1月15日から18日に「日豪EPA関税引き下げ タスマニアビーフフェア/豪州産ワインフェア」を開催する。全国の「イオン」「ダイエー」「マックスバリュ」など約1200店舗で関税引き下げ率よりも一段とお得な価格で、タスマニアビーフや豪州ワインの提供を開始する。写真は、イオン品川シーサイド店の畜産売場の様子。
関税引き下げ後の1月15日に豪州を出る豪州産品の入荷は早くても1月18日になるところ、「イオン直営牧場で飼育されたタスマニアビーフと、関税撤廃でよりお求め安くなった豪州ワインを、より多くのお客さまにお求めやすい価格で1日も早く提供したい」(イオンリテール取締役専務執行役員 食品商品企画本部長の土谷美津子氏)と、イオンでは関税引き下げ品の到着を待たずに、一足早い関税引き下げフェアを開催する。
1月15日に発効する日豪EPAでは、冷凍牛肉(主に加工用)は税率38.5%が段階的に18年目に19.5%まで削減、冷蔵牛肉(主に店頭販売)は同様に38.5%が15年目に23.5%まで削減される。牛肉の関税率は冷凍牛肉が2015年3月末までは30.5%(2015年度は28.5%)、冷蔵は32.5%(同31.5%)になる。また、15%の関税がかかっているワインは7年間で撤廃される。
単純に関税率の引き下げを価格に反映させると、冷蔵牛肉の国内販売価格は4%強の値引きができる計算になるが、イオンの「日豪EPA関税引き下げ タスマニアビーフフェア」では、「ロースステーキ用」を100gあたり税込448円と約10%値下げ。「ももかたまり」は100gあたり税込280円と約6%値下げと関税引き下げ分以上の値下げを実施する。フェアの終了後も、同様の価格で販売を継続するという。
また、豪州産ワインは、「ディライトフル(カベルネ・シラーズ・シャルドネ)」について税込626円(約17%値下げ)、「リトルペンギン(カルベネ・シラーズ・シャルドネ)」は税込753円(約5%値下げ)などで提供。さらに、EPA発効とともに関税が即時撤廃されるバルクワイン(瓶詰めされていないワイン)についても積極的に輸入し、「日本で瓶詰めした上で、気軽に楽しめるワインとして普及を図りたい」(土谷氏)としている。
土谷氏は、今回のフェアについて「オーストラリアのタスマニア島にあるイオン直営牧場で、成長ホルモン剤、抗生物質、遺伝子組み換え飼料、肉骨粉などを使用せずに自然に近い方法で飼育した安全・安心のタスマニアビーフを、よりお求めいただきやすい価格で提供できる大きなチャンス」と位置付けている。昨年12月20日、21日で実施した「緊急! 日豪EPA関税引き下げ先取りセール」は、前年比1.5倍の売上につながる人気を集めた。
「イオンの直営牧場は1974年から飼育を始めて40年を経過し、イオンのスタッフが常駐して品質管理を行ってきています。日本人好みの柔らかな肉質を持つ、ブラックアンガス種を日本人の味覚に合う穀物飼料で育てたイオン独自のビーフです。タスマニアの自然の下で伸び伸びと育てられた安心・安全の牛肉として、この関税引き下げをきっかけに、より多くのご家庭で楽しんでいただきたい」と語っている。(編集担当:風間浩)
イオンは1月15日から18日に全国の「イオン」「ダイエー」「マックスバリュ」など約1200店舗で関税引き下げ率よりも一段とお得な価格で、タスマニアビーフや豪州ワインの提供を開始する。
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2015-01-14 19:30