WTI原油先物大幅反発、2年半ぶりの上昇幅を記録

 14日のスポット金は小幅安、前日終値より1.86ドル安の1トロイオンス=1228.95ドルで引けた。米株式市場の続落や、米ドルの急落を受け一時1244.14ドルまで上昇したが、上値が重く、結局前日とほぼ同じレベルで引けた。  14日の米株式相場は4日続落。世界的に成長が鈍化しているとの懸念が強まる中、S&P500種株価指数は0.6%安の2011.27で終了、ダウ工業株30種平均は1.1%下落の17427.09ドルで終えた。  NY時間、米商務省が発表した12月の小売売上高(速報値)は前月比マイナス0.9%(季節調整済)と、予想のマイナス0.1%を大幅に離れ、ほぼ1年ぶりの落ち込みとなった。発表を受けドル対円が一時116円台寸前の116.060円まで急落した。ドルの急落を受け、スポット金が買われて、一時日中高値となる1224.88まで上昇した。ただ上値が重く、その後反落に転じた。  14日のWTI原油先物が大幅に反発、2.4ドル(5.2%)高と2年半ぶりの上昇幅を記録した。原油需要増加及び米経済が引き続き拡大の観測が背景。世界的に供給が需要を上回る状況が続く中、昨年6月以降、原油相場は約6割値を下げている。  米エネルギー情報局(EIA)が14日発表した9日までの1週間の原油在庫は前週比540万バレル増と、市場予想の10倍を超える積み増しとなった。だが、市場関係者は”在庫の大幅増加は、需要増を示す統計によって相殺された可能性がある”と指摘した。また、NY時間終盤、地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、昨年11-12月にかけて米経済が引き続き拡大したと記した。発表を受け、原油価格が急上昇に転じた。(情報提供:東岳証券株式会社)
14日のWTI原油先物が大幅に反発、2.4ドル(5.2%)高と2年半ぶりの上昇幅を記録した。原油需要増加及び米経済が引き続き拡大の観測が背景。世界的に供給が需要を上回る状況が続く中、昨年6月以降、原油相場は約6割値を下げている。
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2015-01-15 12:15