日経平均は295円安スタート、円高や不安心理の高まりでリスク回避の展開
16日の日経平均株価は前日比295円74銭安の1万6812円96銭で寄り付いた。ドル・円が一時の115円台を付けるなど、円高が進んでいることを悪材料視している。また、15日夕方にスイス国立銀行がスイスフランの対ユーロでの上限を撤廃したのを受けて、世界的にマーケットの変動が拡大しており、不安心理の高まりからリスク回避の動きが優勢。日経平均は14年12月の下値1万6700円前後を維持できるかが注目となる。来週はECB(欧州中央銀行)理事会やギリシャ総選挙を控えているうえ、週末とあって手仕舞い売りが意識される。
個別では、14年12月期の業績予想を下方修正し、一転赤字とした倉元製作所 <5216> や、子会社で不適切な会計処理が判明した積水化学工業 <4204> などが下落。12月の売上高が前年同月比0.8%減となった高島屋 <8233> や、外資系証券が投資判断を引き下げた東京精密 <7729> も売られている。
半面、CYBERDYNE <7779> との業務提携を発表したネクス <6634> や、15年4月期の業績・配当予想を上方修正したラクーン <3031> などが買い先行。3.4%の自社株買いを実施する岡山製紙 <3892> や、臨時株主総会の開催延期を発表したスカイマーク <9204> も高い。(編集担当:松浦直角)
16日の日経平均株価は前日比295円74銭安の1万6812円96銭で寄り付いた。
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2015-01-16 09:00