中国の自動車市場、日系メーカーは「ニーズ」を捉えていない?=中国メディア

中国メディアの毎経網は15日、2014年の中国自動車市場において、主要日系自動車メーカーは販売台数の成長は実現したものの、「年間目標は未達に終わった」と論じる記事を掲載した。
記事は、マツダの中国市場における14年の販売台数が前年比13%増の21万1000台だったことを紹介する一方、22万台という年間目標は達成できなかったと指摘し、マツダ側が「中国経済の減速と中国市場の競争激化が原因」と分析していることを紹介した。
さらに、中国市場における日系自動車メーカーのうち、日産の年間販売台数は前年比0.5%増の122万2000台、トヨタは同12.5%増の103万2000台、ホンダは同4.1%増の78万8000台、スズキは同14.2%増の26万8000台となったことを紹介し、上述のメーカーのうち年度目標を達成できたのは1社もなかったと伝えた。
続けて、中国の自動車業界団体である全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹副秘書長の話として、「日系(自動車)メーカーは中国市場で求められている車を適切なタイミングで投入できていない」とし、それが日系自動車メーカーの成長を阻害していると論じた。
また記事は、全国乗用車市場信息聯席会の統計として、マツダの合弁会社の1社である長安マツダの販売台数は前年比51.9%増と、日系自動車メーカーのなかで最大の伸び幅を記録したことを紹介。一方でマツダの同じく合弁会社である一汽マツダの販売台数の伸びは同12.4%減になったことを紹介し、これまで一汽マツダの売れ筋だった「アテンザ」の販売が落ち込んだことが響いたと指摘した。
さらに、長安マツダの販売が大きく伸びた理由として、マツダ中国の渡部宣彦CEOの話として「(マツダの車種である)CX-5およびアクセラが牽引した」とし、長安マツダが若い年齢層にターゲットを定めたこと、SUV市場に参入したことが功を奏したとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの毎経網は15日、2014年の中国自動車市場において、主要日系自動車メーカーは販売台数の成長は実現したものの、「年間目標は未達に終わった」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
china,economic,japan,industry
2015-01-16 09:15