中国外交は「ピンポンから高速鉄道へ」=中国メディア

 中国メディアの中国江蘇網は15日、中国で高速鉄道の建設が始まったのは2004年だったとし、わずか10年ほどで大きな成長を遂げたと主張、「中国の外交は“ピンポン外交”から“高速鉄道外交”へと変化した」と伝えた。  記事は、中国は海外から高速鉄道技術を導入し、それを吸収、さらに進化させたと主張。14年末までに高速鉄道の営業距離は1万5000キロを突破し、世界中の高速鉄道の営業距離の約50%を占めるほどまで成長したと論じた。  続けて、中国高速鉄道は中国国内だけで完結するものではないとし、海外へも積極的に売り込んでいると紹介。すでにインドやロシア、モンゴル、タイなど世界各国で鉄道の協力プロジェクトが進展していると主張、中国政府・国家鉄路局は中国が提唱する「シルクロード経済圏」や「21世紀海上シルクロード」の構想にも積極的に関与している紹介した。  記事は、鉄道は「経済の大動脈」とも言える存在であり、国民の移動速度をより高速にできるだけでなく、都市の現代化における支柱になると主張。さらに鉄道や高速鉄道は国の経済を発展させるうえでの動力であり、経済発展において「必要不可欠な存在」と主張した。  さらに「中国高速鉄道は海外の技術を吸収し、不断の努力のもとイノベーションを実現し、わずか10数年で世界一流かつ唯一無二の技術となった」と主張し、高速鉄道は中国の国家としての実力の象徴であり、中国人民の誇りであると主張。  続けて、1970年代には中国は卓球を外交に活用していたことを紹介し、今や中国の外交は高速鉄道外交と称されていると指摘し、「中国高速鉄道は世界の距離を縮め、世界の交通事情を変化させる存在になった」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) chuyu/123RF.COM)
中国メディアの中国江蘇網は15日、中国で高速鉄道の建設が始まったのは2004年だったとし、わずか10年ほどで大きな成長を遂げたと主張、「中国の外交は“ピンポン外交”から“高速鉄道外交”へと変化した」と伝えた。(イメージ写真提供:(C) chuyu/123RF.COM)
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2015-01-16 09:15