日経平均終値は244円安と反落、リスク回避で全面安も後半下げ渋る

 16日の日経平均株価は、前日比244円54銭安の1万6864円16銭と反落。リスク回避の動きから全面安となるも、押し目が意識される展開となった。朝方は、15日夕方のスイスフランの暴騰や円高進行で市場心理が悪化し、295円安で取引を開始。昼休み明けには一時516円安まで下げ幅を拡大し、14年12月の下値1万6700円近辺を割り込んだ。ただ、その後は日銀のETF買い入れ期待や割安感を背景に下値を切り上げ、きょうのほぼ高値で引けた。  個別株では、為替市場のリスク拡大で損失の可能性が懸念されたGMOインターネット <9449> 、マネースクウェアHD <8728> 、マネーパートナーズグループ <8732> などが下落。子会社で不適切な会計処理が判明した積水化学工業 <4204> や、太陽光発電の買い取り価格引き下げ報道が嫌気されたウエストホールディングス <1407> なども売られた。円高・ユーロ安で収益への悪影響が懸念されたソニー <6758> は大幅反落となった。  一方、台湾TSMC社による設備投資で恩恵が期待されたSCREENホールディングス <7735> や日立ハイテクノロジーズ <8036> などが上昇。個人向けセキュリティソフトの販売が材料視されたFFRI <3692> や、15年4月期の業績・配当予想を上方修正したラクーン <3031> も買われた。  業種別では、海運、倉庫運輸関連、化学などが下落。一方、ゴム製品、非鉄金属は上昇した。(編集担当:松浦直角)
16日の日経平均株価は、前日比244円54銭安の1万6864円16銭と反落。
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2015-01-16 14:45