【どう見るこの相場】荒い動きの日経平均の今後は

 日経平均は相変わらず値動きの激しい展開が続いている。主役の外国人投資家が不在の中、海外情勢が不透明なためだ。 ■今どきの日経平均は200円超す値動きが普通、買い主役不在が原因 <Q>依然、相場は荒い動きが続いているが。 <A>日経平均は前週末244円と大きく下げ、今日は一転して、一時、175円高している。前週末までの3日連続で200円を超す上げ下げで、今日も200円近い上げで確かに荒い相場といえる。 <Q>なぜ、こうなるのか。 <A>出来高、売買代金ともそれほど多くないことから相場に厚みがないため値動きが大きくなりやすい。外国人投資家が本腰を入れて買っていないし、国内の法人も3月期の決算対策で売り姿勢といえる。主役の買方が不在の中で短期マネーがNYダウが高ければ買い、安ければ売るといった展開といえる。 <Q>ヨーロッパが気になる動きだが。 <A>発端はギリシャにおいて大統領を選ぶことができなかったことでユーロ不安に拡大したといえる。ユーロ圏はデフレ懸念となっているためデフレ阻止のため金融量的緩和に進む見通しから通貨ユーロ安となっている。しかも、スイスが対ユーロの上限を撤廃したためスイスフラン高(ユーロ安)に拍車が加わり先物業者に多くの損失が発生、欧州金融不安に輪をけている。原油安も世界経済の攪乱となっていることも加わっている。。 <Q>どうなる。 <A>原油相場は1バレル・45ドル台(1月13日)まで下げたが、非オペックの産油国が原油減産の方向と伝えられ足元では48ドル台まで戻している。肝心のオペックが減産に動くかどうかだが、現時点では見通し難だ。ただ、いつまでも原油相場が不安定では産油国、消費国の両方にデメリットが大きいことから話し合いが始まる可能性はあるのではないかと思われる。22日にはECB(欧州中央銀行)が量的緩和を決定するのに続いて、25日にはギリシャの総選挙が行われ、ユーロ問題は今週でヒト山越える。方向が見えてくることで相場には大きい影響がなくなるだろう。そうなれば、NYダウはアメリカ景気の強さを改めて見直す展開が予想され、連れて日経平均も上値を試すものとみられる。ただ、荒い動きは続きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日経平均は相変わらず値動きの激しい展開が続いている。主役の外国人投資家が不在の中、海外情勢が不透明なためだ。
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2015-01-19 15:45