日経平均は57円高スタート、ECBの緩和期待や円安が支援材料

 20日の日経平均株価は前日比57円36銭高の1万7071円65銭で寄り付いた。仏大統領が欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和に言及したことや、ドル・円が円安方向に推移していることを支えに、上昇してスタート。また、月末にかけて決算発表シーズンに入るとあって、上方修正を期待した買いも入りやすくなっている。ただ、明日以降は日銀会合やECB理事会、さらにはギリシャ総選挙とイベントを控え、上値をどこまで伸ばせるかが注目。きょうは午前11時頃に中国国内総生産(GDP)成長率が発表される。  個別では、26日付で東証1部指定が決まったキャリアリンク <6070> や、15年11月期の最終損益は黒字転換の見通しとした津田駒工業 <6217> などが買い優勢。中国国有大手にタイ財閥と1兆円出資と報じられた伊藤忠商事 <8001> や、メドピア <6095> と海外向け医師調査サービスで業務提携するGMOリサーチ <3695> も上昇している。野村ホールディングス <8604> は13営業日ぶりに反発。  半面、一部製品で無償交換を行うと発表したアプリックスIPホールディングス(APLIX) <3727> や、外資系証券が投資判断を引き下げた村田製作所 <6981> 、双日 <2768> などが下落。前日に15年3月期は最終赤字と報じられたシャープ <6753> は、きょうも売り優勢となっている。(編集担当:松浦直角)
20日の日経平均株価は前日比57円36銭高の1万7071円65銭で寄り付いた。
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2015-01-20 09:00