伊藤忠が中国政府系企業に出資か・・・中国版ツイッターには歓迎する声も

 経済通や新浪財経など中国メディア各社は20日、日本メディアの報道を引用する形で、日本の大手商社である伊藤忠商事が、タイの財閥で食品加工や情報通信などを扱うチャロン・ポカパングループと共同で中国政府系大手複合企業の「中信集団(CITIC)」の株式20%ほどを取得する方針だと伝えた。  報道によれば、伊藤忠商事とチャロン・ポカパングループによる「中信集団」への出資は1兆円規模と見られ、双方は資金の半分ずつを負担するという。  新浪財経は、「ロイター通信は2014年12月、伊藤忠商事とチャロン・ポカパングループ、中信集団が出資について協議を実施していたことを報じていた」と紹介したほか、伊藤忠商事は日本で高齢化が進んでいることなどを背景に、アジア市場の開拓を積極的に進めていると紹介した。  伊藤忠は2011年4月に中信集団と包括戦略提携を結んでおり、今回の出資によって中信集団との結びつきはさらに強化される見通しだ。  中国の政府系大手複合企業の株式を日本企業が取得することについて、日本経済新聞が中国で展開しているサイト・日経中文網は微博の公式アカウントにて、「日本企業の対中投資額としては過去最高」と紹介しており、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)での反応を見てみると、「中信集団への出資か。伊藤忠は中国での通行証を得たようなものだ」と、政府系企業との協力強化によって伊藤忠の中国でのビジネスがさらにスムーズに進むと指摘する声が見られた。  また、「伊藤忠は日中が国交を正常化する前から中国と貿易を行っていた友好商社だ」など、出資を歓迎するとの声も見られ反発の声は少なかった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
経済通や新浪財経など中国メディア各社は20日、日本メディアの報道を引用する形で、日本の大手商社である伊藤忠商事が、タイのチャロン・ポカパングループと共同で中国政府系大手複合企業の「中信集団(CITIC)」の株式20%ほどを取得する方針だと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-20 13:00