「iPhone特需」か・・・対外貿易額が過去最高を更新=中国・河南省

 中国メディアの新華社は16日、鄭州海関(税関)による情報として、2014年における河南省の対外貿易額が過去最高を更新し、3994億4000万元(約7兆6000億円)に達した。iPhoneの組み立てを請け負っている「富士康(フォックスコン)」の組み立て工場が河南省にあることが大きな理由だ。  記事は、鄭州海関のデータを引用し、14年1-8月の河南省の対外貿易は月間300億元(約5708億円)前後であったと紹介する一方、14年9月に「iPhone 6」が発売されたことをきっかけに9-12月の対外貿易が急増し、特に11月と12月は月間500億元(約9514億円)に迫るほどだったと紹介した。  続けて、河南省の対外貿易額が急増した背景には、河南省鄭州市にiPhoneの組み立てを請け負っているフォックスコンの工場があるためだとし、「鄭州市はアップルにとって世界最大のスマホ生産拠点でもある」と伝えた。  さらに、14年に河南省から輸出された携帯電話は計7343万台で、前年比7.1%増だったと指摘し、携帯電話の輸出が河南省の対外貿易を牽引していると指摘。特に14年12月は貿易額が前年同月比10%増の495億2000万元(約9423億円)に達したと紹介した。  フォックスコンおよびiPhoneが河南省の対外貿易を牽引したという点について、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)での反応を見てみると、「河南省の域内総生産(GDP)が跳ね上がったのもiPhoneのおかげか」など、iPhoneが及ぼす影響力の範囲の広さを改めて見せつけられたとの声があった。  また、「河南省は自殺率も高いぞ」といった声もあり、フォックスコンで従業員の自殺が相次いで問題になったことを指摘する声も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)
中国メディアの新華社は16日、鄭州海関(税関)による情報として、2014年における河南省の対外貿易額が過去最高を更新し、3994億4000万元(約7兆6000億円)に達した。(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)
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2015-01-20 17:15