中国レアアース業界に「公然の秘密」が存在した!?=中国メディア

 中国政府が2015年1月1日からレアアースの輸出割当制度を撤廃したことについて、中国メディアの和訊網は18日、長沙海関(税関)の関係者が「レアアースの一大生産地である湖南省にとっては、輸出の増加および産業の転換につながる」として歓迎の意向を示したことを伝えた。  記事は、輸出割当制度の実施下において、割当枠の売買が行われていたことはレアアース産業に携わる人ならだれでも知っていた「公然の秘密」であったとする一方、割当制度の撤廃はレアアースの採掘や生産、輸出における各違法行為を抑制し、事業環境を整えるのが目的だったと論じた。  さらに、湖南省で生産されるレアアースは中国国内の生産量のうち11%を占めるとし、省内にはレアアースの加工企業が数多く存在すると紹介。続けて、長沙海関の関係者の発言として「輸出割当制度が撤廃され、市場が開放されたなかで、各企業は値段競争を避けるべく自律を保つ必要がある」とし、品質による競争を展開すべきとの見方を示したことを伝えた。  また記事は、レアアースの割当制度の撤廃は「各企業が自由に国際市場にレアアースを輸出できるようになることを意味する」とし、企業間の競争は激しくなるだろうが競争によって付加価値の高い製品を生産できるようになると期待を示した。  さらに、中国政府がレアアースの割当制度を撤廃したのは「決して自由な採掘を認めたものではない」とし、レアアースが国家の戦略資源である以上、秩序ある採掘が必要であり、合理的な市場原理のもとでこそ商品の競争力を高められると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国政府が2015年1月1日からレアアースの輸出割当制度を撤廃したことについて、中国メディアの和訊網は18日、長沙海関(税関)の関係者が「レアアースの一大生産地である湖南省にとっては、輸出の増加および産業の転換につながる」として歓迎の意向を示したことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-20 17:15