東製鉄は利益確定売りに押される、業績・配当予想の上方修正には反応薄

 東京製鉄 <5423> は3営業日ぶりに反落し、朝方に62円安(7.44%安)の771円を付けた。20日引け後に15年3月期の業績予想と期末配当予想を上方修正したが、昨年来高値圏を推移していたことから利益確定売りも出やすかったようだ。  売上高を1600億円から1620億円(前期比16.5%増)、営業利益を100億円から125億円(同5.1倍)に引き上げ、期末配当は2円から4円に上積み。年間6円(前期実績は2円)とした。国内は震災復興需要や都市再開発案件などの民間設備投資の回復で堅調を維持できる見通し。また、原油価格の急落でエネルギーコストや副資材価格などの下落も期待できるとした。  ゴールドマン・サックス証券は、国内スクラップ価格が早晩反転するとみており、電炉のスプレッドは今がピークと指摘。第3四半期の決算も修正後の通期見通しも想定線として株価の上昇余地は限定的とした。(編集担当:宮川子平)
東京製鉄は3営業日ぶりに反落し、朝方に62円安(7.44%安)の771円を付けた。
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2015-01-21 09:30