高速鉄道の「世界戦略」 中国はさらなる競争力強化へ=中国メディア

 中国メディアの人民日報は17日、メキシコの高速鉄道プロジェクトが再び始動し、改めて入札を実施することが決まったと伝え、専門家の話として「コストや技術のレベル、工期、維持費などの観点において、中国高速鉄道は競合(他社の)鉄道より優れている」とし、改めて落札の期待が高まっていると報じた。  記事は、メキシコの高速鉄道プロジェクトにおいて、中国の鉄道車両製造大手である中国南車と中国鉄建を中心としたコンソーシアムが一旦は落札したものの、入札そのものが取り消しになったことを紹介。  一方で、中国高速鉄道の近年の「躍進」には眼を見張るものがあるとし、世界各地でプロジェクトを落札し、トルコではすでに高速鉄道が開通したことを紹介したうえで、「海外における高速鉄道市場は極めて大きく、中国企業には海外の巨大市場の発展を取り込むだけの能力がある」と主張した。  さらに、中国の鉄道車両製造大手の中国南車と中国北車が合併し、中国中車という巨大企業が誕生することが決まったことを紹介し、「中国高速鉄道産業における戦略的な再編」だと指摘。両企業が合併することで中国高速鉄道の海外輸出を推進し、中国製造業のアップグレードにつながるだろうと期待を示した。    続けて、「中国高速鉄道はわが国のハイテク設備における代名詞的存在」と主張し、中国の業界内で合併や再編が行われたことで中国高速鉄道はさらなる競争力を持つことになるとし、海外でのプロジェクトにおける入札の勝算もさらに高まるだろうと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Ping Han/123RF.COM)
中国メディアの人民日報は17日、メキシコの高速鉄道プロジェクトが再び始動し、改めて入札を実施することが決まったと伝え、専門家の話として「コストや技術のレベル、工期、維持費などの観点において、中国高速鉄道は競合の鉄道より優れている」とし、改めて落札の期待が高まっていると報じた。(イメージ写真提供:(C) Ping Han/123RF.COM)
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2015-01-21 09:45