【本日注目の通貨ペア】ポンド/円:英国の利上げ時期に対する思惑は?

 ポンド/円は1月、軟調な推移となり、16日には175.807円の安値を付けた。その後は一旦切り返すも、90日移動平均線(執筆時点:180.550円)付近では頭を押さえられ、本日の日銀で市場が期待したような「付利引き下げ」などの追加緩和策がなかったことから、178円台半ばまで軟化している。  本日は英国で、英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)議事録と、英12月雇用統計が発表される。市場では英国の利上げ時期について、2015年10-12月期と、当初の見通しよりもだいぶ遅い時期を予想している。  1月に入ると、13日に発表された生産者物価指数が前年比-0.8%と予想(-0.4%)以上の低下となっていること、14日にカーニーBOE総裁がインタビューに「引き続き、予測可能な将来に利上げを行う」としつつも、利上げの幅について、1年前の想定よりもやや緩やかになる可能性がある、と答えたことが報道されており、今回のMPC議事録からメンバーの姿勢がよりハト派サイドに偏っている可能性もある。  英12月雇用統計の内容が弱いなど、利上げ時期後退観測を後押しする材料が重なれば、ポンドは一段安となりそうだ。ポンド/円は下げた場合、昨日安値177.540円がまずはターゲットとなろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ポンド/円は1月、軟調な推移となり、16日には175.807円の安値を付けた。その後は一旦切り返すも、90日移動平均線(執筆時点:180.550円)付近では頭を押さえられ、本日の日銀で市場が期待したような「付利引き下げ」などの追加緩和策がなかったことから、178円台半ばまで軟化している。
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2015-01-21 18:00