「パクリ」は産業発展に必要!? 中国車は日韓車を対象に「リバースエンジニアリング」=中国メディア

中国メディアの騰訊汽車は20日、中国では模倣と学習こそ自動車産業の発展において必須の事項であると言われてきたことを指摘し、今なお「リバースエンジニアリング」が広く行われていると論じる記事を掲載した。
記事は、中国の自主ブランド車の外観について、「以前は国際ブランドの影が見え隠れしており、外観上の相似は“山寨(偽物、パクリの意)”と呼ばれていた」と指摘しつつ、内部構造の相似はリバースエンジニアリングによるものだと論じた。
続けて、リバース・エンジニアリングについて「簡単に言えば、完成品を分解し、部品の計上を3Dデータに起こし、データに基づいて部品を製造するもの」とし、自動車においては「オートモビル・プラットフォーム(複数の車種で、車両部品を共有する場合の構成部品の組み合わせなど)」の技術がリバース・エンジニアリングの対象となっていると伝えた。
さらに、中国で広く知られた自主ブランド車は日本車や韓国車をリバースエンジニアリングの対象として開発されたとし、特に日本車を対象としたリバース・エンジニアリングによって「生産における品質面のリスクを最小限に抑えることができる」と指摘。日本車の品質が高いだけに、中国自主ブランド車は日本車をリバース・エンジニアリングの対象としているとの見方を示した。
続けて、日本車の洗練されたデザインはリバース・エンジニアリングが容易であることも理由の1つだとし、さらに「リバースエンジニアリングによって再現した日本車の技術は問題が起きるリスクも小さい」と論じた。
また記事は、リバースエンジニアリングは中国自主ブランド車が「通らなければならない道」とする一方、模倣ではなく最終的には自ら開発できるようになる必要があると指摘したうえで、「模倣し続けることは問題だ」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの騰訊汽車は20日、中国では模倣と学習こそ自動車産業の発展において必須の事項であると言われてきたことを指摘し、今なおリバース・エンジニアリングが広く行われていると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-22 09:30