世界で日系車が販売順調・・・中国市場は「理性的な消費」で販売伸長に可能性=中国メディア

 中国メディアの中国聯合商報は19日、日系車は中国国内で販売が低迷しているものの、世界では売れ続けているとし、中国でも理性的な消費が行われれば、日系車は販売台数を伸ばす可能性があると論じた。  記事は、中国の自動車専門サイトである盖世汽車の報道として、トヨタや日産など日本の自動車メーカーは2014年、中国市場で販売台数を伸ばすことができたものの、販売目標は達成できなかったと紹介した。  続けて、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立から日系車は中国で長い低迷期に突入したとし、「14年下半期から反転の兆しが見えつつあるものの、このまま反転を続け、販売を増やし続けられるか不明な状況」と指摘。さらに、日系車の中国市場における販売が政治や反日感情などの外部要因に左右される状況に対し、各メーカーは祈る気持ちでいるに違いないと論じた。  さらに、日系車はかつて「燃費が良く、快適に運転でき、乗る人のことを考えた内装や故障率の低さ、メンテナンスの簡易さ、コストパフォーマンスの高さという明確な強みがあった」とする一方、近年は欧米系のメーカーが燃費を向上させるなど、日系車の強みが相対的に「不明瞭になりつつある」と主張した。  一方で記事は、中国の自動車市場が世界最大になったにもかかわらず、日系車の販売が政治的要因に左右されていることは事実であり、自動車業界内では「善悪の見境もなく日系車を排斥するということは自動車市場全体にとって悪影響であり、市場の公平な競争という観点においてもマイナスだ」と主張。  続けて、「中国では理性的な消費という点から(国際自動車市場と)大きな乖離がある」とし、自動車そのものの良し悪しで消費が行われるようになれば、国際市場で大きな競争力を持つ日系車は再び中国でも販売台数を伸ばすに違いないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) 李 文涛/123RF.COM)
中国メディアの中国聯合商報は19日、日系車は中国国内では販売が低迷しているものの、世界では売れ続けているとし、中国でも理性的な消費が行われれば、日系車は販売台数を伸ばす可能性があると論じた。(イメージ写真提供:(C) 李 文涛/123RF.COM)
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2015-01-22 10:00