中露が「ワイドボディー機」を共同開発・・・設計作業に着手へ

中国メディアの環球網などによると、ロシアのデニス・マントゥロフ産業貿易相はこのほど、中国と共同でワイドボディー機の開発を進めており、2021年の初飛行、25年の市場へのリリースを目指していると述べた。
市場調査はすでに終え、現在は「前期設計」を進めている。「前記設計」は2015年内に終える考えだ。
マントゥロフ産業貿易相は「われわれには資金が十分にある」と表明。“設計の草案”に相当する「前記設計」を終えた後に、正式の設計作業に着手するという。
ワイドボディー機の共同開発の契約を結んだのは、ロシア国有の航空持株会社である統一航空機製造会社(OAK)と、中国商飛公司。契約締結は2014年5月だった。
ワイドボディー機は、ロシアのIl-96(イリューシン96)をベースにする。2021年または22年の初飛行と、25年の市場へのリリースを目指す。
Il-96の初飛行は1988年で、エアバスやボーイング機に匹敵する装備を持つと評価された。Il-96はすでにワイドボディー機に分類されており、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスをすべて設ける3クラス仕様にした場合でも350人を運べる。そのため、中国とロシアがどのような方向で「新たなワイドボディー機」を開発するのか、分かりにくい点もある。
ロシアでは民間航空の主要路線の大部分が、外国製旅客機による運航になった。そのため、ロシア側には政治的原因による経済制裁の影響を小さくするため、国産機の生産体制を整えたいとの思惑があるとの指摘もある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網などによると、ロシアのデニス・マントゥロフ産業貿易相はこのほど、中国と共同でワイドボディー機の開発を進めており、2021年の初飛行、25年の市場へのリリースを目指していると述べた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-22 18:30