「チャイナスタンダード」の確立を! 中国高速鉄道の海外市場開拓で=中国メディア

 一度は発注が取り消しとなったメキシコ高速鉄道が再び入札を実施する見通しであることについて、中国メディアの中国商務新聞網は21日、再び中国企業が受注できるか注目が集まっていると伝え、中国高速鉄道が今後、海外市場を開拓するうえでは「ブランドや規格といったチャイナスタンダードの確立が重要だ」と論じる記事を掲載した。  記事は、中国政府直属の研究機関である中国工程院の王梦恕氏がかつて「中国高速鉄道は単なる製品として輸出を行うべきでなく、技術や規格も含めた輸出を行うべきであり、中国高速鉄道のブランドを確立すべき」と主張したことを紹介した。  さらに、中国政府・商務部国際貿易経済合作研究院の白明氏が中国高速鉄道のブランドや規格を確立するためには「国際的な競争力をさらに向上させることが必要」と指摘したことを伝え、チャイナスタンダードを確立するためには世界に「中国高速鉄道の技術や設計が他国の鉄道より優れているという点を認めさせる必要がある」と論じた。  また、中国人民大学の重陽金融研究院の高連奎氏の発言として、「中国高速鉄道が東南アジア市場の開拓を進めていることは戦略的に極めて正しい」とし、東南アジアで高速鉄道の建設が始まれば路線の密度は中国を超えるとの見方を示し、それだけマーケットの規模も大きいと論じた。  続けて記事は、高連奎氏が「近年は高速鉄道の海外輸出ばかりに注目が集まっているが、国内の潜在成長力も目を見張るものがある」と述べたことを紹介し、中国の鉄道車両製造大手である中国南車と中国北車の合併によって、中国国内の高速鉄道は技術、サービスのいずれにおいても大きく成長するだろうとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Ping Han/123RF.COM)
メキシコ高速鉄道が再び入札を実施する見通しであることについて、中国メディアの中国商務新聞網は21日、再び中国企業が受注できるか注目が集まっていると伝え、中国高速鉄道が今後、海外市場を開拓するうえでは「ブランドや規格といったチャイナスタンダードの確立が重要だ」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Ping Han/123RF.COM)
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2015-01-23 09:30