中国人観光客がもっと押し寄せ、金落とす!? 春節連休で人気抜群の旅先は「日本」

 中国国営・新華社系の現代金報はこのほど、春節(旧正月)連休中の「海外旅行、人気の旅先」を紹介した。2015年の春節は2月19日で、公式に1週間の連休が設けられる。海外旅行商品も1月15日ごろまでには、ほぼすべてが発売された。最も人気の旅先は日本で、春節時期の旅行は「家族のため」との考えも強まるため、出費に対する意欲も旺盛という。  中国最大のホテル予約サイトの携程網がまとめた「2015中国人春節出遊意願調査報告(2015年中国人春節海外旅行意識調査報告)」によると、「春節期に旅行をするつもり/したい」と回答した人の5割以上が、香港・澳門(マカオ)・台湾を含めた海外旅行を考えていると回答した。国内旅行では「旅先が混雑しすぎる」などの理由が挙げられたという。  浙江省に本社を置く浙侖海外旅行社の王艷総経理(社長)によると、旅先として希望が最も多いのは日本で、「押しも押されもせぬ大スター」並の人気という。日本以外には、タイの人気が高いとされる。  上記報告によると、旅行を考える人の30%が1人当たり3001-5000元(約5万7000-9万5000円)を「合理的な出費」と考えていた。一方で、3分の1程度の人が「5000元以上の出費も受け入れられる」と回答した。  年齢が高くなるほど、費用についてはそれほど気にしなくなる傾向がある。また、春節期の旅行ということで「家族のことを考え、普段以上の費用を投じたいと望む」傾向が出ているという。中国人にとって春節とは「家族団欒(だんらん)のため」との伝統意識があり、「春節期の旅行は家族全員で豪華に」との感覚をもたらしやすいと理解できる。  「報告」では、春節期の旅行について「一緒に行く人」では「家族」を選んだ人が87%と圧倒的に多く、「恋人」が28%、「友人」が25%と続いた。「1人で」は5%だった。  ただし、各種の割引商品についての人気も根強い。中には実質的に5割以上の割引商品もあるという。専門家は消費者に向けて「価格だけではなく、ブランド性、旅程、サービスの保障なども含め、(旅行商品選びにあたっては)総合的に考えるべきだ」と呼びかけている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) Jan Novak/123RF.COM)
 中国国営・新華社系の現代金報はこのほど、春節(旧正月)連休中の「海外旅行、人気の旅先」を紹介した。最も人気の旅先は日本で、春節時期の旅行は「家族のため」との考えも強まるため、出費に対する意欲も旺盛という。(イメージ写真提供:(C) Jan Novak/123RF.COM)
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2015-01-23 11:45