北極圏での「資源開発」 中国企業が参画準備=中国メディア

 中国メディアの環球網は23日、ノルウェーでこのほどエネルギーと気候変動をテーマにしたフォーラムが行われ、その席上で中国の中石油経済技術研究院の孫賢勝氏による「中国石油天然気集団(中石油)が北極圏での原油や天然ガスの資源開発に参画する準備を進めている」との発言が注目を集めていると報じた。  記事は、孫賢勝氏が19日にフォーラムで、中石油は原油・天然ガスの生産や供給を行っている企業であることを紹介したうえで、「北極圏の国との協力をさらに強化し、安定したエネルギー供給ルートを確保したい」と述べたことを紹介。  さらに、孫賢勝氏が環球網に対し、中石油などの中国のエネルギー関連企業は供給ルートの多元化を進めており、北極圏でのエネルギー開発は多元化の実現に向けた一助になると述べたことを伝える一方、孫賢勝氏のフォーラムでの同発言は大きな注目を集め、米国やノルウェーのメディアが大々的に報じ、懸念を示したことを伝えた。  続けて記事は、北極圏の国々が中国の北極圏でのエネルギー開発に懸念を示した理由について、上海国際問題研究員の張沛氏の発言として「北極圏の国々は中国に開発費の一部を負担させようとする一方、中国の莫大なエネルギー需要に対して懸念があるようだ」と伝えた。  だが、張沛氏は「中石油の北極圏でのエネルギー開発はきっとうまくいく」と述べ、北極は開発コストが大きいうえ、原油価格も下落しているため、開発には中国の参画が必要との見方を示した。さらに、エネルギー供給ルートの多元化という観点からも中国の将来にとっては意義のある開発になると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は23日、ノルウェーでこのほどエネルギーと気候変動をテーマに行われたフォーラムの席上、中国の中石油経済技術研究院の孫賢勝氏による「中国石油天然気集団(中石油)が北極圏での原油や天然ガスの資源開発に参画する準備を進めている」との発言が注目を集めていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-23 15:30