JSPは昨年5月高値に接近、好業績に見直し余地があり、ボックス上放れて一段高の可能性

  発泡プラスチック製品のJSP <7942> の株価は水準を切り上げて昨年5月高値に接近してきた。今期(14年3月期)好業績に見直し余地があり、高値を突破すればボックス上放れの形となって一段高の可能性があるだろう。   押出事業(産業用包装材、産業用通い函、食品用包装材、広告用ディスプレー材、住宅用断熱材など)、ビーズ事業(自動車衝撃緩衝材、家電製品緩衝材、IT製品輸送用通い函など)、その他事業(一般包材など)を展開している。住宅用高性能断熱材「ミラフォーム」や自動車部品用ポリプロピレン「ピーブロック」など高機能・高付加価値製品の拡販を強化している。   今期の連結業績見通し(10月30日に売上高を増額、利益を減額)は売上高が前期比14.0%増の1095億円、営業利益が同37.7%増の63億円、経常利益が同29.9%増の64億円、純利益が同26.3%増の42億円で、想定為替レートは1米ドル=97円、1ユーロ=128円としている。住宅用「ミラフォーム」や自動車部品用「ピーブロック」など高機能・高付加価値製品の販売が好調だ。原燃料価格上昇に対する販売価格への転嫁遅れが影響して利益を減額したが、期後半には販売価格是正も浸透して好業績が期待される。   株価の動きを見ると、昨年10月以降は概ね1500円~1600円近辺でのボックス展開だったが、12月末から水準を切り上げて、足元ではレンジから上放れの動きを強めている。1月21日には1662円まで上値を伸ばして昨年5月高値1706円に接近している。1500円近辺での下値固めが完了し、証券優遇税制廃止に伴う需給不安も後退して好業績を見直す動きだろう。   1月22日の終値1654円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS140円87銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1671円55銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を回復して上伸した。調整が一巡して強基調に転換した形だ。昨年5月高値を突破すればボックス上放れの形となって一段高の可能性があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
発泡プラスチック製品のJSP<7942>(東1)の株価は水準を切り上げて昨年5月高値に接近してきた。
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2014-01-23 09:15