第一実業は出直り本格化、設備投資増加期待や割安感が支援材料で昨年3月高値を試す
機械専門商社の第一実業 <8059> の株価は出直りの流れが本格化している。設備投資需要増加期待や高配当利回りなど指標面の割安感が支援材料であり、昨年3月高値を試す展開だろう。
機械の専門商社でプラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、産業機械事業を展開している。13年5月発表の新経営計画「AIM2015」では最終年度16年3月期の売上高1550億円、営業利益57億円、経常利益59億円、純利益37億円を目標値として掲げ、グローバルビジネスを積極展開する方針だ。
新規事業としては、植物工場システムの販売に関するプロジェクトを立ち上げて埼玉県入間市にパイロットプラントを建設中だ。また13年11月には長野県飯田市で太陽光発電事業を開始すると発表した。14年3月の運転開始予定で、茨城県笠間市の発電所に続く2箇所目のメガソーラーとなる。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては受注高が前期比7.4%増の1350億円、売上高が同1.4%増の1300億円、営業利益が同0.2%増の46億円、経常利益が同2.5%減の48億円、純利益が同1.7%減の30億円としている。産業機械事業では自動車関連や製薬関連の設備案件が好調のようだ。円安メリットも期待されるだろう。来期(15年3月期)は設備投資需要の増加が追い風となって好業績が期待される。
株価の動きを見ると、6月の安値圏から反発後は着実に水準を切り上げる展開だ。そして450円近辺のフシを突破した12月下旬以降は上げ足を速めて出直りの流れが本格化している。1月16日と1月21日には493円まで上値を伸ばす場面があった。証券優遇税制廃止に伴う需給不安も後退して指標面の割安感を見直す動きだろう。
1月22日の終値489円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS56円67銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は3.7%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS545円78銭で算出)は0.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。設備投資関連銘柄や出遅れ銘柄として注目度を増し、昨年3月高値538円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
機械専門商社の第一実業<8059>(東1)の株価は出直りの流れが本格化している。設備投資需要増加期待や高配当利回りなど指標面の割安感が支援材料であり、昨年3月高値を試す展開だろう。
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2014-01-23 09:15