中国の不動産企業は・・・「アジアのジャンク債市場の主役」=英紙華字メディア

英紙「フィナンシャル・タイムズ」の中国語版は23日、コンプライアンスやキャッシュフローに対する懸念を理由に、中国の不動産企業は世界の社債市場で資金を調達できなくなりつつあるとし、調査会社のDealogic社のデータを引用し、「中国の不動産企業はアジアのジャンク債市場の主役になった」と伝えた。
記事は、2013年に中国の不動産企業がジャンク債市場で調達した資金は195億米ドル(約2兆2960億円)に達し、14年は214億米ドル(約2兆5198億円)に達したと紹介。
さらに、13年、14年ともに年初に資金調達が行われていたことを伝える一方、15年はいまだに資金調達ができていないことを伝え、その理由として「投資家が中国不動産企業の社債購入に慎重になっているため」と報じた。
続けて、中国不動産企業である佳兆業集団がドル建て社債の利払いができず、さらなるデフォルト(債務不履行)の危機もあると懸念されていることを挙げ、香港の銀行関係者の声として「佳兆業集団の経営危機は投資家の中国不動産業に対する信頼を打ち砕いた」と伝えた。
また記事は、中国不動産企業の大半の社債価格は額面金額を下回っているとし、新しく社債を発行することが難しい状況になっていると紹介、佳兆業集団の経営危機によってほかの不動産企業も資金調達計画が大きく狂ってしまったと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
英紙フィナンシャル・タイムズの中国語版は23日、コンプライアンスやキャッシュフローに対する懸念を理由に、中国の不動産企業は世界の社債市場で資金を調達できなくなりつつあるとし、調査会社のDealogic社のデータを引用し、「中国の不動産企業はアジアのジャンク債市場の主役になった」と伝えた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
china,economic,social_issues
2015-01-26 08:30