中国の大手不動産企業にデフォルトの危機=中国メディア

中国の不動産企業である佳兆業集団が融資への利払いができず債務不履行(デフォルト)に直面していることについて、中国メディアの新快報は23日、「佳兆業集団のデフォルト危機が(中国の)広東省・広州市全体に波及している」と伝えた。
記事は、佳兆業集団がデフォルトの危機に陥ったことに対し、すでに広州市当局や銀行が資産の差し押さえや預金の凍結を行ったことを伝え、佳兆業集団が建設したマンションのうち、未販売の各住宅については「差し押さえ」と書かれた紙が貼りだされていると紹介。
さらに、内情を知る関係者の話として「竣工済みのマンションを計画どおり販売できるよう佳兆業集団は尽力している」と伝える一方、差し押さえとなった広州市内の住宅戸数は1000戸前後にのぼると紹介した。さらに、デフォルト危機は広州市だけでなく、同省恵州市にも波及しているとし、すでに恵州市内のマンション建設プロジェクトの一部が差し押さえられたと報じた。
記事は、佳兆業集団は2013年、業績を大きく伸ばした大企業と紹介する一方、同社が融資の利払いができず、さらなるデフォルトの可能性もあることについて「1万人を超す社員と、総資産数千億元に達する企業が苦境に直面している」と伝えた。さらに、中国不動産についての調査機関である、中国指数研究院の発表を引用し、佳兆業集団は14年の不動産販売額は302億元(約5678億円)に達し、中国の不動産企業として19位にランキングされたと紹介した。
さらに、佳兆業集団の販売前の住宅が当局に差し押さえられたことについて、今後の同社の売り上げやキャッシュフロー、新しい資金調達に大きな影響をもたらすと伝え、さらなるデフォルトや資金難に直面する可能性もあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国の不動産企業である佳兆業集団が融資への利払いができず債務不履行(デフォルト)に直面していることについて、中国メディアの新快報は23日、「佳兆業集団のデフォルト危機が広州市全体に波及している」と伝えた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-01-26 09:15