中国の京滬高速鉄道 開業以来初の黒字=中国メディア

 中国メディアの新華社は25日、北京市と上海市を結ぶ京滬高速鉄道の2014年通年における乗客数が1億人を突破し、開業以来初の黒字になったことを伝えた。  記事は、鉄道は建設コストが莫大で、コストを回収するには極めて長い時間が必要となることに言及し、「そのうえ世界の大多数の高速鉄道が赤字で営業を続けている」と指摘。続けて、京滬高速鉄道は「鉄道は利益の出にくい事業であるとの常識を打ち破った」と主張した。  さらに、1990年に初めて建設構想が打ち出された京滬高速鉄道は2008年に着工し、3年半の時間を経て開業したことを紹介したうえで、「世界最高の技術水準にある高速鉄道であり、中国にとって最大規模の資金を投下したプロジェクトだ」と紹介した。  続けて、2011年6月30日から11年12月31日までの京滬高速鉄道の1日あたり輸送人員数は13万2000人だったものが、12年は1日あたり17万8000人に増え、13年は1日あたり23万人、さらに14年は1日あたり29万人に達したと紹介。輸送人員数の増加に伴い、12年に計上した37億1600万元(約710億円)もの赤字は14年には12億元(約229億円)の黒字になったと伝えた。  記事は、京滬高速鉄道が黒字になったことについて、「さすがは中国高速鉄道の代表作だけある」とし、中国高速鉄道の海外進出に向けての模範となったと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの新華社は25日、北京市と上海市を結ぶ京滬高速鉄道の2014年通年における乗客数が1億人を突破し、開業以来初の黒字になったことを伝えた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-01-26 10:15