ストリームは安値圏から脱して出直り本格化、収益改善期待で昨年1月高値目指す

  家電やパソコンなどのネット通販サイトを運営するストリーム <3071> (東マ)の株価は、安値圏から脱して出直りの動きが本格化している。収益改善期待で昨年1月高値を目指す展開となりそうだ。   家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」の運営を主力として、中国では子会社の上海ストリームが商社事業(自動車関連塗料、食品、太陽光関連部材などの販売)を展開している。テレビやパソコンの需要低迷で収益が悪化したが、商品仕入れの強化、販売効率の向上、販売価格の適正化、粗利益の確保、販管費の削減などで収益改善を進めている。さらに新規事業として、他社のネット通販の運営を支援するネット通販支援事業を強化する方針だ。   13年12月には、当社のネット通販サイトがGoogle認定ショッププログラムにおいて優良ショップに認定された。Google認定ショップバッジは、正確な配送と優れた顧客サービス実績を持つ電子商取引サイトに授与されており、当社の実績が評価された形だ。   今期(14年1月期)の連結業績見通し(8月29日に減額修正)は、売上高が前期比21.6%減の177億24百万円、営業利益が10百万円(前期は10億54百万円の赤字)、経常利益が14百万円(同10億40百万円の赤字)、純利益が2百万円(同12億37百万円の赤字)としている。第3四半期累計(2月~10月)は粗利益率改善や販管費削減などの効果で、営業赤字が大幅に縮小した。資本・業務提携先のベスト電器<8175>からの仕入が順調であり、粗利益率改善の効果で来期(15年1月期)は一段の収益改善が期待される。   12月26日に株式分割と単元株制度の採用を発表し、14年1月31日を基準日(効力発生日2月1日)として1株を100株に分割し、単元株式数を100株とする。   1月14日には第三者割当による新株式発行と新株予約権発行を発表した。割当先は香港で投資事業およびゲーム事業を統括するLicheng(H.K.)Technology Holdings Limitedで、新株式発行は株式数7150株、発行価格4万2000円、調達資金(差引手取概算額)2億98百万円、新株予約権発行は総数715個(当該発行による潜在株式数7150株、2月1日付株式100分割後は71万5000株)、行使価格4万2000円、調達資金(差引手取概算額)3億06百万円となる。調達資金はネット通販支援事業のインフラ投資資金および運転資金に充当する。   株価の動きを見ると、動意付いても人気が続かず安値圏4万4000円~4万6000円近辺でのボックス展開だったが、足元ではレンジから上放れて出直りの動きが本格化している。1月21日には4万9500円まで上伸する場面があった。収益改善基調を評価する動きだろう。12月26日の株式分割発表も刺激材料となり、1月14日の資金調達発表も財務基盤強化に?がると好感されたようだ。   1月22日の終値は4万9300円だった。週足チャートで見ると戻りを押さえていた52週移動平均線を一気に突破した。13週移動平均線と26週移動平均線も上向きに転じており、安値圏から脱して強基調に転換した可能性があるだろう。昨年1月の高値6万円を目指す展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
家電やパソコンなどのネット通販サイトを運営するストリーム<3071>(東マ)の株価は、安値圏から脱して出直りの動きが本格化している。
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2014-01-23 09:30