中露を結ぶ「高速鉄道構想」　欧州に劣らぬ中国の「技術力と資金力」！？＝露メディア

　中国・北京とロシア・モスクワを結ぶ高速鉄道の構想について、中国メディアの参考消息は２４日、ロシアメディアが「中国側が資金と技術を提供する意向がある」、「中国高速鉄道は欧州の高速鉄道に比べて技術も資金力も劣っていない」と伝えたことを報じた。 　記事は、ロシアメディアのラシイスカヤ・ガゼータが、「高速鉄道の技術を持たないロシアが高速鉄道を導入するには他国から技術を導入するしかない」と報じ、当初は欧州の国から高速鉄道技術を導入することを検討していたが、現在では中国からの導入も検討されていると報じたことを伝えた。 　さらに、欧州の国が長年かかって確立した高速鉄道について、中国は驚くべき速度で追いついてしまったとし、「日本や欧州の技術を基礎とし、海外の経験を汲み取り、中国はイノベーションに邁進（まいしん）した」と報じたうえで、ロシアのエンジニアの発言として「鉄道建設において中国は他国をはるかに上回る」と主張した。 　続けて記事は、欧州で高速鉄道が発展し、鉄道網が大きく拡大したのは１９９０年代だったとし、現在では欧州で高速鉄道の新路線が建設される可能性は低いと指摘。一方の中国では高速鉄道の発展に向けた歩みは止まることなく、国際市場への参入も果たしたと指摘し、「先進国は鉄道網の拡大は行わず、高速鉄道の速度向上に取り組んでいるが、中国では速度向上と鉄道網の拡大は密接にかかわること」と論じた。 　さらに、中国にはロシアと高速鉄道事業での協力する意向があり、さらに資金を提供する準備もあると伝え、「中国は経済成長の鈍化に対する政策の１つとして、高速鉄道の海外輸出に希望を寄せている」と指摘した。（編集担当：村山健二）（写真は「ＣＮＳＰＨＯＴＯ」提供）