原油価格の下落は「日本経済回復」に有益か・・・「辛抱強く見ていて欲しい」と日銀・黒田総裁=中国メディア

 香港メディアの鳳凰網は25日、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で24日、日銀の黒田東彦総裁が「アベノミクスの第3の矢である構造改革は多くの分野ですでに実施されている」と述べ、構造改革の成果が出るまで辛抱強く見ていて欲しいとの見方を示したと報じた。  記事は、黒田総裁が「過去2年間で日本では女性の就業率が3%上昇したが、OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均水準を今なお下回っており、さらに上昇の余地があることを示す」と発言したことを紹介。  さらに、日本政府は今後、外国人向けのビザ発給要件をさらに緩和し、外国の人材や専門家の活用を進めていく可能性があると述べたことを伝えたほか、黒田総裁が「日本企業が国内で投資をしやするほか、海外からの投資を呼びこむため日本は法人税引き下げを決めた」と述べたことを伝えた。  続けて、黒田総裁が「金融緩和によってインフレ率は徐々に上昇を始めており、原油価格の下落によってインフレ率の上昇幅は縮小するものの、長期的に見れば原油価格の下落は日本経済にとって非常に有益だ」と述べつつ、日本経済の回復にはもうしばらく時間が必要との見方を示し、「辛抱強く見ていて欲しい」と述べたことを伝えた。  また記事は、国際通貨基金(IMF)の朱民氏が黒田総裁に対し、「原油価格の下落は円安の日本に財政的な余裕をもたらす」と指摘したうえで、日本は今のチャンスを逃さず、構造改革をやり切ることが重要だと指摘したことを伝えた。(編集担当:村山健二)
香港メディアの鳳凰網は25日、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で24日、日銀の黒田東彦総裁が「アベノミクスの第3の矢である構造改革は多くの分野ですでに実施されている」と述べ、構造改革の成果が出るまで辛抱強く見ていて欲しいとの見方を示したと報じた。
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2015-01-26 18:00