1本のネジに情熱と努力・・・日本の中小企業から考えさせられること=中国メディア

中国メディアの土巴兔新聞は26日、日本には製造業を支える多くの中小企業が存在することを紹介し、日本のひたむきな中小企業からは考えさせられることが多いと論じる記事を掲載した。
記事は、東京都大田区や大阪府東大阪市には町工場とも呼ばれる中小企業が数多く存在することを紹介し、「こうした企業の多くはそれぞれが違うものを生産しており、自社の得意な分野に特化して生産を行っている」と紹介。さらに、こうした中小企業の製品は模倣が難しいほど高度な技術で生産されていると伝えた。
また、ネジというどこにでもあるような部品であっても、東大阪市では過酷な環境下でも50年間は錆びないという特殊なネジが生産されており、世界の石油生産企業などにも採用されていると紹介。続けて、東京にも卓越した品質を持つネジを生産している中小企業があると伝え、永久に緩まないというナット付きのネジは世界各地の巨大な建築物に広く使用されていると伝えた。
記事は、「日本には大企業でなくとも、常識を打ち破り、世界をリードする製品を生み出す企業が多く存在する」ことを伝え、こうした企業は自社の製品にすべての情熱と努力を注ぎ込んでいると指摘し、「日本の製造業のソフトパワーは、満足を知らない中小企業のなかにこそ存在している」と論じた。
続けて、日本のひたむきな中小企業からは考えさせられることも多いと指摘し、「中国では大企業も中小企業も“財テク”に忙しく、工場でネジのような部品をまじめに作ろうとする人は少ない」と主張。ひたむきに実業に打ち込むことが出来なければ中国の将来における発展も危ういとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの土巴兔新聞は26日、日本には製造業を支える多くの中小企業が存在することを紹介し、日本のひたむきな中小企業からは考えさせられることが多いと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-27 09:45