アビストは2番底から6連騰、1Q決算発表を先取り割り負け直近IPO株買いが増勢
アビスト <6087> (JQS)は、50円高の3060円と6営業日続伸して始まり、昨年12月25日につけた上場来安値2810円に並ぶ2番底からの底上げを鮮明化している。同社株は、昨年12月18日の新規株式公開(IPO)以来、初決算となる今9月期第1四半期(1Q)業績の発表を2月12日に予定しているが、この1Q決算で今期の続伸業績を確認するとして先取り、割り負け直近IPO株買いが増勢となっている。今期配当をIPO株の数少ない有配株として60円と予想、配当利回りが1.96%とジャスダック市場平均の1.61%を上回ることも、買い方を勢い付かせている。
■主要顧客の自動車業界向けに新車設計開発事業が高水準
同社は、設計開発のアウトソーシング事業を主力事業としており、3次元CADをツールに国内の自動車メーカー、部品メーカー、家電メーカー、精密機器メーカー向けに機械・機械部品やソフトウェアを設計開発する技術者を派遣している。トヨタ自動車 <7203> (東1)を筆頭とする主要顧客業界の自動車業界では、新車開発などの設計開発が旺盛に続いており、好採算の設計開発業務を受注していることなどが好業績につながっている。
今9月期業績は、売り上げ53億8500万円(前期比14%増)、経常利益6億3700万円(同1%減)、純利益3億7500万円(同1%増)と予想している。経常利益の減益予想は、技術者の要員増負担や、子会社による飲料用の「水素水」の製造・販売事業への進出で、取水用井を掘削、工場稼働に向け人件費、原材料費が負担増を見込んでいることによるが、配当は、60円を予定、新興市場のIPO株では異例の有配株となっている。
■好業績確認でPER15倍台、配当利回り1.9%の割り負け修正に弾み
株価は、公開価格3450円と同値で初値をつけ、直後の上場来高値3570高値から上場来安値2810円と760円安、いったん3150円までリバウンドしたが、年明け後に再び2851円と調整、ダブルボトムを形成、底上げを窺っている。1Q決算発表で好業績を再確認、PER15倍台、配当利回り1.96%の割り負け修正に弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アビスト<6087>(JQS)は、50円高の3060円と6営業日続伸して始まり、昨年12月25日につけた上場来安値2810円に並ぶ2番底からの底上げを鮮明化している。
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2014-01-23 09:45