決算発表本格化を前に上振れ期待の大きい銘柄をチェック＝金山敏之

　３月期決算企業の第３四半期決算発表が今週から本格化しますが、本日の日本経済新聞では「株、業績修正に敏感」との記事が掲載されています。そこで一足早く決算を発表した企業で業績予想を修正した銘柄の株価の反応をみてみると、２２日に決算を発表した安川電機 <6506> や２６日に決算を発表したＪＳＲ <4185> は市場予想を上回る上方修正を受けて株価が大きく上昇しました。一方で２２日に決算を発表した日本電産 <6594> も上方修正を発表したものの市場予想に届かず株価は一時大きく売られる場面がありました。 　こうしたなか今回は決算発表本格化を前に業績の上振れ期待が高い銘柄をチェックしてみました。具体的にはＴＯＰＩＸ５００採用の３月期決算銘柄で、コンセンサス予想が会社予想を１割以上上回る銘柄をピックアップしてみました。こうした銘柄では業績の上方修正への期待が高いといえますが、一方でマーケットの期待を下回るケースでは注意が必要です。取り上げた銘柄のなかで会社予想とコンセンサス予想のかい離が特に大きい銘柄としては、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> やコナミ <9766> などがあります。（執筆者：金山敏之　マネックス証券シニア・マーケットアナリスト　編集担当：サーチナ・メディア事業部）