【本日注目の通貨ペア】豪ドル/円:RBAの次の一手を読む上で消費者物価に注目

 豪ドル/円は今月26日に2014年10月以来となる92.174円まで下落。その後はやや戻しているものの、23日陰線実体部の1/2戻し(94.035円)を前に伸び悩んでいる。  豪州では明日、第4四半期消費者物価が発表される。豪準備銀行(RBA)はインフレ目標(年+2~3%)を持っており、物価の上昇・低下は政策金利変更の思惑に結びつきやすいことから、注目の指標と言える。  事前予想は前年比が+1.8%、RBAが重視する基調インフレ率は同+2.2%となっている。足元での原油を始めとした商品相場の大幅下落を受け、世界的にインフレの伸びが鈍化する中、市場では豪州もその流れから逃れられないと見られている。予想よりも低い伸びにとどまるようだと、RBAのインフレ目標下限に接近するため、2月のRBA理事会での利下げを織り込んで下落する可能性が高そうだ。もし26日安値を割ると、90円ちょうどの大台に向けた一段安もあるだろう。  ただ、足元のシカゴIMMの豪ドルを見ると、豪ドル先安観を背景に売りポジションが積み上がっている。インフレ率が予想を上回る場合はショートカバーを誘う事も考えられる。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
豪ドル/円は今月26日に2014年10月以来となる92.174円まで下落。その後はやや戻しているものの、23日陰線実体部の1/2戻し(94.035円)を前に伸び悩んでいる。
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2015-01-27 18:00