川本産業は反落も業績上ぶれが観測で3Q決算発表を先取り出遅れ訂正余地

  川本産業 <3604> (東2)は、4円安の474円と5営業日ぶりに反落している。25日移動平均線から約6%の上方かい離となり利益確定売りが交錯しているが、同社株には今3月期業績の上ぶれが観測されており、今期第2四半期(2Q)累計業績に続く上方修正期待を高め、今年2月21日に発表予定の今期第3四半期(3Q)決算を先取り、下値には出遅れ訂正買いが続いている。 ■2Q業績は上方修正も3月通期業績は慎重に予想   同社の今期業績は、昨年11月1日に2Q累計業績を上方修正したものの、3月通期業績は期初予想を据え置き売り上げ306億5000万円(前期比2%増)、経常利益2億円(同58%減)、純利益1億1800万円(同55%減)と減益転換を見込んでいる。2Q累計業績は、育児用品の販売が好調に推移し、経費の節減、営業外収益での為替予約評価益の発生などで上方修正したが、3月通期業績については、円安に伴う輸入品の仕入価格上昇など厳しい経営環境が継続するとして期初予想を変更しなかった。   この会社予想に対して東洋経済会社四季報の最近号は、医療用品を中心に販売数量が伸び、物流見直しにより物流費も想定を下回ることから保守的として業績上ぶれを観測、経常利益を3億6000万円、純利益を2億8000万円として減益転換率の縮小を打ち出している。この業績観測から、2Q累計業績の上方修正は、2Q累計決算発表前に行われただけに、3Q決算発表を先取る動きが強まっている。 ■PBR0.5倍の割り負け訂正で昨年来高値奪回へ   株価は、前期第3四半期の好決算で昨年来高値597円と買われ、今期業績の減益転換予想で突っ込んだ昨年来安値370円から2Q累計業績の上方修正で463円の戻り高値まで買われたが、3月通期業績の減益転換は変わらないとして400円台下位固めを続け、ここにきて再度、下値を切り上げ戻り高値を上回ってきた。PERは24倍台と市場平均を上回るが、PBRは0.5倍と割り負けており、昨年3月につけた昨年来高値奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
川本産業<3604>(東2)は、4円安の474円と5営業日ぶりに反落している。25日移動平均線から約6%の上方かい離となり利益確定売りが交錯しているが・・・。
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2014-01-23 10:30